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 2011/12/12 平成23年度 第5回 文京学院大学経営学部 NBC冠講座
 

成23年度 第5回 文京学院大学経営学部 NBC冠講座

 

関東NBCは包括提携をしている文京学院大学において、共同事業推進の一環として冠講座を実施、毎年6〜7名の経営者を派遣しています。

この「起業と事業創造」は、2年生向けの必修科目で、約90名の受講生がいます。

第5回目の今回は、事業承継、という視点から、父上の会社を継ぎ、当時従業員数12名、売上1億5千万だった企業を、それぞれ50倍以上の600名、売上76億にまで伸ばした 二代目社長の ジャスト 本多社長が講義を行いました。

 
■日時: 12月12日 13:00-14:30
■大学名: 文京学院大学
■学部・研究科名 経営学部
■担当教員名 教授 櫻澤 仁
■講座名 起業と事業創造
■受講生の人数 約90名

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派遣講師:

潟Wャスト 代表取締役社長

本多 均

講義内容: 事業継承と企業再構築
 

本多社長の開口一番は、「自分の価値観、自分の生き様を表現できるのが社長業」

5歳から7歳の男の子3人を父子家庭状態で育児していたこともある本多社長の講義は、「サラリーマンなら趣味は育児、と言えるような生活はできなかった。自分の時間を自由にできる社長だったからこそ。社長業は、自分の器の大きさ、価値観で好きにすることができる。もし、家が自営業をやっている人がいて、親の会社を継ぐなんて…と否定的に思っている人がいたら、もう一度考えてみてもよいのでは?」と「事業承継のススメ」から入った今回の講義。

かの有名な「ユニクロ」や首都圏にスーパーマーケットを多店舗展開する「ヤオコー」も、実は二代目が飛躍的に伸ばした企業だって、皆さんはご存知ですか?


●事業承継のメリット


スタートアップの社長にとって、最も苦しいのは、「資金繰り」。
利益が出るようになるまで、営業や取引先との交渉、銀行との折衝、従業員管理を全て一人でやりくりするのは本当に大変なもの。本多社長が、父上の会社に入社した時点では、売上1億5千万、利益300万、という状態。零細企業でも、わずかでも利益が出ているのは、一から資金繰りをすることを思えば、大きなメリット。

 

●零細企業からの脱出(業績を上げるために行ったこと)


経営のキーワードは「差別化」。

成果(業績)= 考え方 × 意欲 × 能力。

ある程度、企業が大きくなったら、社長や社員の「考え方」は非常に重要になるが、初期の頃は、意欲と能力が高ければ、業績は伸びる。当時、フランチャイズで、商品に特別な差別化のなかったジャストは、働く社員の「意欲=モチベーション」アップで「ヒトの差別化」を図る。

本多社長が入社当時は25歳。まず着手したのは、他の社員が自分より年上ばかりだったのを、積極的な採用で若い人材を確保し、職場に活力を生み出すこと。また、一度採用した社員が辞めないように、魅力のある待遇制度づくりや福利厚生の充実を図った。

つまり、今でいう「従業員満足度=ES」の重視。この視点は現在でも、様々に形を変え、進化しながら、ジャストの大きな差別化となっている。

●非株式上場宣言


一度は、株式上場を目指したこともあるジャスト。だが、「上場そのものが目的」となってしまい、利益追求のあまり、コア事業とのシナジー効果をうまない新規事業等に手を出し失敗、社員のモチベーションは下がり、大量離職、結果、業績も悪化、と負の連鎖に陥る。

「株式上場は、自分の思いだけで、気がついたら、誰もついてきていなかった。社員は上場など、望んでいなかった。」ことに気づいた本多社長は、再度、ESを高めることに注力する。

その過程でできたのが、上場準備で始めていた社員持株会の進化系。ジャストでは、収益を社員に還元(分配)するために、全社員持株制を導入し、純資産方式で、税引後利益が上がれば株価も上がる仕組みにしている。また、臨時賞与は、営業利益に比例している。

上場企業のように外部要因で株価が上下することはなく、年に一度の株主総会の際には全社員に向け決算書と今後の三カ年計画がオープンにされるため、社員は自分の日頃の働きが数字上、どこに貢献し、どう還元されるか、自分のミッションを理解し、すすんで業績アップを意識して取り組むようになる。

●ESの先にあるCS


ヒトの差別化、社員のモチベーションアップのための取り組みは、ほかにも、年に一度全社員を対象にしたモチベーションサーベイから見えてくるモチベーションの阻害要因を取り除くこと等がある。
精力的に取り組んでいるのは、社員一人ひとりが達成感を感じられるようになるための「研修」。
成績のよい社員が講師となり、希望する社員に対して、好成績のノウハウを伝授する。研修を受けた社員は、その後、目に見えた成果をあげることが多く、達成感につながっている。

自己成長を実感し、達成感を持つ、満足度の高い社員は、管理・監督・指示・命令されなくても、自主的に動けるようになり、また「顧客満足度=CS」を高めるための提案等もできるようになる。

 

●社員と企業のWIN・WINの関係


そもそも人は何のために働くのか、企業活動は何のためか−。それは、単純に「幸せ」のため。会社の財産は、社員。一方、企業は誰のものかと言えば、株主のもの。社員持株制度は、株主=社員にすることで、社員のモチベーションを高め、その頑張りに報いることができる。

社員が、自己成長・達成感を実感、幸せを実感してもらえれば、心に余裕が生まれ、他の人を思いやることもできるようになり、さらに幸せになれる。

個人の成長を促すには、持続的に企業も成長していかなければならない。社員と企業の双方の「幸せ」のために成長するWIN・WINの形を築いている。

 

その後の質疑応答では、現在の離職率はどれくらいか、企業が成長するための新規事業提案は主に誰がするのか等に続き、ズバリ強みではなくて弱みは何か?等が出ました。

 

 

「自分の価値観、自分の生き様を表現できるのが社長業」。規模の違いはあれども、社長のカラーは必ず、企業に反映されます。
就職活動の中で、中小・ベンチャーであれば社長に会える、大企業であれば社長のプレゼンが聞ける、等、必ず一度は何らかの形で社長と接点がある企業がよい、とアドバイスがありました。

企業が学生を選ぶのではなく、学生も企業、そして社長を選ぶ目線を持ちましょう。また、あなたが社長になったらどんな価値観で、どんな会社にしますか?学生の皆さん、考えてみて下さい。

また、来年度の「起業と事業創造」では、ジャストの事業の強みを生かした新規事業提案を学生にしてもらう予定です。

 

   
 
NBC冠講座「起業と事業創造」今年のラインナップ
10/17…泣Aースライト 岡本社長 … 学生企業体験談
10/31…アートグリーン 田中社長 … 事業発展のプロセスと上場計画
11/14…事業創造キャピタル 永瀬社長 … ベンチャーキャピタルの仕事
11/28…鰍iTB法人東京 大塚取締役 … 企業内起業
12/12…潟Wャスト  本多社長 … 事業承継とイノベーション

 


 
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