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 2011/09/29 平成23年度 人財創生委員会・国際委員会・ソーシャルビジネス研究部会共催 「かものはしプロジェクト」講演会 
 

平成23年度人財創生委員会・国際委員会・ソーシャルビジネス研究部会共催
「かものはしプロジェクト」講演会

「社会問題をグローバルな視点でビジネスの手法を取り入れ解決するのに必要な力とは?」

◆ 日 時 平成23年9月29日(木) 18:30〜20:00
◆ 会 場 NBC 会議室 東京都港区赤坂1−6−8 井上赤坂ビル3階
◆ 講 師 NPO法人かものはしプロジェクト 共同代表 村田 早耶香 氏
◆ 参 加

総勢18名(NBC会員9名、ゲスト5名(内、学生3名)、関東経産局1名、

講師関係者3名)

 

1.高橋人財創生委員長からの挨拶

今回は、カンボジアの子どもが売られる問題に取り組むプロジェクトについてで、社会問題をグローバルな視点でビジネスの手法を取り入れ解決するのに必要な力がテーマとなるため、ソーシャルビジネス研究部会、人財創生委員会、国際委員会の合同としました。かものはしプロジェクトの村田代表には、3年前、ワークライフバランス&企業のCSR研究部会でもお話頂いています。

人財創生委員会 
高橋委員長
潟xアーズ

2.かものはしプロジェクト村田代表のお話 


10年近く続くこの活動のキッカケとなった出来事は、19歳のときに大学の授業で子どもが売られる問題を知ったことだった。私がその時聞いた少女の話は、家族を養うために1万円という金額で売春宿に売られ、エイズがもとで亡くなったという話だった。自分とほぼ同い年の彼女のような子が存在することにショックを受け、どうにかできないものかという一心であった。生まれた場所が違うというだけで、日本では頑張れば1日で稼げる金額で人の命が売られているという事実に衝撃を受け、私は現地に行った。そこで出会ったこの問題の被害者の子は6歳の子だった。
当時も、日本には似たような支援団体があったので、そこで支援活動をしたいと訴えたが、一蹴され、なかなか上手くいかなかった。だが、数多くの支援活動の中で、素晴らしい方々と出会い、人脈が広がっていき、今、一緒に活動している共同代表の二人に出会うことができた。そこでビジネスを通じて社会問題を解決するという方法を知り、かものはしプロジェクトを立ち上げた。


子どもが売られる問題を解決するためには需要と供給の両方にアプローチしなければならない。そのためにかものはしプロジェクトは、「買わせないとりくみ」と「売らせないとりくみ」を行っている。
「買わせないとりくみ」は、カンボジア政府と協力して現地の警察に摘発の仕方や法律の内容理解等を訓練し、加害者データベースを作成しホットラインを設置し、しっかりと取り締まることができるよう支援をしている。

「売らせないとりくみ」は、カンボジアの貧しい農村に工房を建て、最貧困層の女性たちに、現地の材料で雑貨を作って販売する等の雇用の機会を与え、母親等に経済的な自立を促している。現在、この工房では約100名の女性を雇用している。

当初から、ITビジネスを請け負い、活動資金を捻出しているが、始めた当初には仕事に対する甘さから1000万円もの賠償を払わなくてはならない瀬戸際にまで追い込まれ、活動継続を諦めそうになったことがあった。しかし、応援者の方からの激励で、相手に誠意をもって対応することで乗り切ることができた。他にも、大手経営戦略コンサルタントの方が無償で、経営に関する指導をして下さったりと、多くの方々に支えられて今日まで活動することができている。

かものはしプロジェクトは、現在2000名の方がサポーター会員として毎月ご支援してくださっている。子どもが売られる問題はカンボジアだけではなく世界中に広がっており、かものはしプロジェクトは子どもが売られない世界をつくるため今後も活動を展開していくつもりだ。そのためにもっと多くの方に問題について知って頂き、応援頂きたいと思っている。より多くの方に問題について知って頂き、応援して頂くためには法人・個人のサポーターを増やすためには、どこへでも出かけ、何時間でも話すことができる。

 


子どもが売られる問題を解決するために学生時代から活動を始め、数十年はかかるだろうと思っていたカンボジアでの問題解決のための取り組みは、この10年で目覚ましく進めることができた。1990年代ポル・ポト政権の崩壊によって国がボロボロになっていたため、国連軍が介入していたが、その介入時に問題が悪化し、子どもの被害者が急増してしまっていた。警察も賄賂が横行したり、法律に対しての認識がなく摘発がおこなわれないなどの腐敗が進んでいた。そのためカンボジアの警察には法律の理解や、摘発の仕方、児童買春が違法行為だということから教える必要があると考えたられためカンボジアの警察の訓練支援を行っている。(前述の「買わせない」ための取り組みの一つ)。これら活動によって加害者や売春宿の摘発数は10年間で9倍になっている。継続していくことで、一定の成果をあげることができることを今、実感している。

自分の原動力は、使命感と諦めずに前に進もうとする力だと思う。また、これまで経験してきた中で、社会問題解決のためにグローバルに事業をしていく上で必要な力は、「リーダーシップ力」「経営コンサルティング力」「ブランディング力」「マーケティング力」だと考えている。その中でも、「リーダーシップ力」=自分の想いを語り、共感してもらい、協力してもらう、という右脳的な要素が一番重要だと思う。

 


3.質疑応答


Q.ここまで継続できた理由は何か

A.

(1)使命感…子どもが買われている現状は絶対におかしい、このままにしておけない、という強い想いと、

     現状を知ってしまった人がやるという使命感。
(2)成果…やれば成果は出る(被害者は減る)という実体験。
(3)仲間…辛い時も「いつか軌道にのる」と常に前向きに励まし取り組んでくれた仲間がいた。

 

Q.立派なパンフレットだが、その制作費の一部を支援に回したほうが良いのでは?

Q.例えば寄付金1万円のうち、いくらが事務局費用に使われ、いくらが現地の人々のために使われているか、もっと明確にわかりやすく表記して欲しい。

A.かものはしプロジェクトのパンフレットの印刷製本は、印刷会社のご厚意で無料で印刷して頂いている。しかし、編集等には確かに人件費を要している。問題や活動を自分が伝えて回るのには限界があること、また支援者に対する活動報告を重要視していることから、こうしたパンフレットを通じて、団体を理解して頂ければと思っている。また、パンフレットに決算報告書等も載せることで団体の透明性があがると考えている。

Q.将来のかものはしプロジェクトの方向性はどうお考えか?
A.カンボジア支援を始めて、もっと長くかかるだろうと思われていた問題解決が10年足らずで大きく進んできた。売られる子どもの被害者数を0に近づけたい。次は、近隣アジアにも支援の輪を拡げていきたい。

 

ソーシャルビジネス研究部会 
田中部会長(潟潟\ウル

国際委員会 
深沢委員長(褐彩工芸

 

以上

                                                          


 
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